【カメラ】カメラの画素数 センサーサイズって?
先日紹介した「一眼レフカメラ、ミラーレスカメラのススメ」について
もう少し詳しく解説したいと思います。
目次
画素数って?
「新商品!高解像度 2200万画素搭載!」
なんてポップを電気屋さんで見かけますよね。
カメラには心臓部となる光を感知するセンサーというものが備わっています。
このセンサー内にどれだけ多く光を感知できる点=「画素」があるかという事を示しています。
テレビで例えさせてもらうと
フルHDテレビ 横1920×縦1080 = 約207万画素
4Kテレビ 横3840×縦2160 = 約829万画素
左はボヤっとした絵ですが、右の4K側の方が
車のシルエットがはっきりしていると思います。
テレビを例に出しましたが
この様に画素数が多い=鮮明な写真が撮影できます。
センサーサイズって?
レンズより入ってきた光(被写体)を感知するセンサーの大きさを表しています。
すなわちカメラがどれだけ光を取り込めるかといった性能を表しています。
「1/2.3」「1インチ」「4/3(マイクロフォーサーズ)」「APS-C」「フルサイズ(35mm判)」
これも電気屋さんのポップに記載されていると思います。
プロが使うカメラはフルサイズ~APS-C。
スマートフォンなどは1/2.3サイズです。
「え?画素数が多けりゃサイズなんていいんじゃないの?」
確かに画素数が多いと有利ですが、サイズも重要になります。
同じサイズで画素数違いを表した例です。
一見すると右の方が高画素ですが
比較すると1画素あたりに当たる面積が小さくなるため
センサーに当たる「光の量」がが少なくなってしまいます。
光の量が少なくなると
「徐々に変化する明るさ」や「色のグラデーション」といった
あいまいな部分の表現力が弱くなります。
かなり極端な例ですが、「1200万画素のカメラ」で
大きな「フルサイズ」と小さな「1/2.3サイズ」で7色の虹を撮影したときに
「明るく鮮やかなグラデーションの7色の虹」
「のっぺりとして境界線がくっきりしている7色の虹」
といったような表現の違いが出てきます。
昨今の処理能力の高いスマートフォンなら
小さいセンサーの不利を処理で補っていますが、
一眼レフカメラは、土台となるセンサーが大きくて有利な上に
処理能力も高性能ですので、よりキレイな表現が可能となっています。
画素数とセンサーサイズの話をしましたので一つ例題を
2台のスマートフォン。どちらも1/2.3サイズのセンサー。
①は1000万画素 ②は1500万画素
同じ条件で虹を撮影すると…
画素数の少ない①の方が虹のグラデーションがキレイに撮れる。
そんな現象が起こります。
これはセンサーがとらえた「光の量」の差によるものです。
どんなに高性能で高いカメラでも、真っ暗でまったく光がない部屋では
「黒」しか撮影できませんし、同じくスマホで撮っても「黒」です。
そもそも光がなければ撮影は出来ませんので(笑)
わかりやすく置き換えると
あなたが色鉛筆でモノを画用紙に絵描くイメージしてください。
画素数=色鉛筆の先端の細さ
細いほど細かく描写が出来るので高画質になります。
センサーサイズ=あなたの目
色を感知する視力と思ってください。
「太陽の光」と一言でいっても朝方・日中・夕暮れと様々に変化します。
それを感知・判断する力と思ってください。
ふらっとカメラコーナーに立ち寄った時、その様な視点でポップを見ると
イメージしやすいかと思います。